オルメテックは高血圧症に効果が認められている治療薬ですが、2017年3月末をもって錠10mg、20mg、40mgの販売中止、2018年3月までは経過措置期間としてますがそれ以降は入手する事ができなくなります。
ちなみにOD錠で規格が特にない5mgは販売が継続されます。
販売中止の理由をメーカーの第一三共では諸事情によりと発表されていますが、2017年にオルメテック普通錠の特許が切れる事が要因ではないかと見ている専門家が多数います。
OD錠は2015年に発売されたばかりですから普通錠からOD錠への変更を促す経緯があるものと見られています。

このオルメテック(成分名オルメサルタン)はアンデオテンシン2受容体拮抗薬に分類する事ができる高血圧治療薬です。
平たく言うと血圧を下げる薬という事です。
ちなみに高血圧症というのは通常の方よりも血圧が高い状態の事を指し、その状態が長い間続くと血管に負荷がかかり、少しずつ血管が硬く、そして脆くなってしまいます。
この現象を動脈硬化と言い、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症などの引き金になってしまいます。

これらの症状を防ぐためにも常日頃から血圧を正常な状態に保っておく必要があるのです。
血圧を上げる物質にアンデオテンシンIIというものがあります。
これがAT1受容体に悪い作用をしてしまう事により血圧が上昇してしまうのですが、このAT1受容体に悪さをしなければ血圧の上昇を予防できるというわけです。
この悪さをしないようにするのがアンデオテンシンII受容体拮抗薬と呼ばれる薬でオルメテックという訳です。

また食事による影響がほとんどないというメリットがあるため食前や食後のどちらでも服用が可能という薬です。
同じアンデオテンシンII受容体拮抗薬の薬でもディオバン錠やミカルディス錠は食事による影響を受けやすいためこの点が大きく優れている点です。
またおよそ1週間程度で降圧作用が認められ4から8週間ぐらいで効果が最大化する事が確認されています。

オルメテックとグレープフルーツの相性

オルメテックの薬を服用していて、果物のグレープフルーツを一緒に食べるといけない、といった言葉をよく耳にします。
現代は情報過多とも言われる時代、健康情報番組で頻繁に取り上げられるようになり、高血圧のものが多くなっています。
それに伴って病状別の、食べ合わせの情報もされるようになってきました。

実際に高血圧の治療で、オルメテックのような降圧剤を飲んでいる人たちの間では、グレープフルーツに関することは、まるで申し合わせたように、同じ言葉が返ってくることが多いのです。
そのように言われる理由としては、降圧剤の分野の中に、カルシウム拮抗薬というものがあります。
グレープフルーツの成分が関与してくるのは、このカルシウム拮抗薬となります。
要するに、降圧剤すべてというわけではなく、グレープフルーツが影響するのはそれがカルシウム拮抗薬だからです。
オルメテックはカルシウム拮抗薬ではなく、アンジオテンシン受容体拮抗薬に該当します。

カルシウム拮抗薬は、血管の中にある血管平滑筋といわれる筋肉に、カルシウムイオンが入って来るのをブロックします。
それにより筋肉の収縮を抑えることで、血圧が上がることを抑えるというものです。
グレープフルーツを食べると、含まれている成分によって薬が効き過ぎてしまうという経緯がありました。
従って、血圧が下がり過ぎてしまうことになります。
そういった理由から、グレープフルーツを食べることは禁忌と言われてきたのです。

一方オルメテックは、カルシウム拮抗薬と同様に血圧を下げる作用をするものではありますが、基本的に血圧を下げる過程が、全く違うものとなります。
ですから現在販売中止になった、成分名オルメサルタンの成分を含んだオルメテックについては、グレープフルーツをいくら食べても何ら問題はないということになります。